構造材

木は家へと姿を変えてもなお生き続けます。丹波の気候風土で育った木をその土地で使うことが家を支える木にとって一番いいこと。全国的にも優良な木材の産地である丹波の木材をふんだんに使用した栄建の提供する「丹波の木の強い家」には、しなやかで耐久性のある土地に根付いた力強さと安心があります。

惜しみなく優良な木材を使用する

必要最低限の木材で住まいの構造をまかなうのではなく、次世代へと受け継がれる強度と耐久性を持ち合わせた強靭な構造。後々の増改築など生活スタイルの変化にも耐えうる建物であり続けるために、丹波の気候風土で育った優良な木材を惜しみなく使用しています。

土地に根を張るような強靭さ

その土地の気候風土で育った木材をその土地で使う。丹波の気候風土で育った木は、以前からその土地にたたずんでいたかのように馴染み、まるで根を張ったような強靭さと安心感をもたらしてくる。そこにしかない物をそこで使う贅沢な安心感、そんな力強さがあります。

実は強いぞ!丹波の木
丹波の木は全国的にも優良な木です。

京都府中部と兵庫県北東部の一部、および大阪府高槻市の一部・大阪府豊能郡豊能町の一部に位置する丹波地域。丹波の気候は寒暖の差が大きく、丹波松茸や丹波黒豆など全国でも有名な農作物が有ります。丹波地域の気候は農作物だけでなく、木材の生育にもとても適していて良質の木材の産地でもあるのです。その丹波で育った丹波の木は年輪の締りがよく、強度に優れ、桧材は油分も多いため、艶のある美しい材となっています。

丹波の木と温暖な地域で育った木材との強度試験の結果です。温暖な地域で育った木は急速な成長のため年輪の締りは無く、丹波の木と比べると2割近く強度が落ちる結果が出ました。丹波材を使用することは山を守ると同時に、耐久性に富んだ住まいをご提供出来る事につながります。

どんな木材を使っていても「木造住宅」ですが…。
本当に地震に強い家は当初の計算書だけでは計れない!

何十年と付き合う家だから本当のことを知っていただき、国産杉桧とホワイトウッドの違いを見ていただき、数十年後の我が家を考えていただきたい。現在の国内で建築されている木造住宅の5割以上、建売住宅では7割程度、柱材として使用されているのがホワイトウッドで、水に濡れるとすぐ腐り腐敗してしまう木材です。

しかし、このホワイトウッドで造った家も国産の杉桧で造った家も同じ「木造住宅」として表記されているのが現状です。現在ホワイトウッドの集成柱等を使用している住宅メーカーはそろって「濡れなければ腐りません。」と言いますが、今後の予想しない天災等で外壁にクラックが入り雨等が侵入することは十分に考えられます。

長く付き合っていく家で木材の材種はとても重要です。国産無垢材には社寺建築に見られる様に、数字だけでは表せない何百年という歴史があり、様々な天災に耐えてきた実績があります。

図は左から国産桧(静岡産)、国産杉(宮崎産)、米栂(カナダ産)、ホワイトウッド(フィンランド産)※太さはいずれも105ミリ角。この実験は、木が腐れやすい状況であえて試験を行い、どの樹種が早く腐るのかを調べたものです。(実験/LICC・リック)ホワイトウッドが完全に朽ち果ててしまったのです。

国産の桧・杉は、変色はしているものの形状はしっかり残っています。米栂も、地面に近い部分は被害を受けていますが、形状までは損なわれていません。

平成17年6月15日発行 「日刊木材新聞」の記

戦後まもなく植林された人工林が伐採の時期になってきています。しかし、現在の山の状況は手入れがされていないため、日中でも木の下は薄暗く草木やそれらを食料とする生物等が生息しにくい状況になっています。木を伐採すると自然破壊であると話す人もいますが、本来日本の山は「植林」→「伐採」→「植林」を繰り返し行うことで、自然界と良いバランスを保ってきました。

近年地球温暖化や土砂災害、花粉症問題が深刻な問題となってきています。木は枝打ちや間伐を行うことで、木が大きく育ち根がしっかりと根付くことで、土砂災害を防止してきました。

また地面に太陽の光があたることで草木が生えて生き物が住みやすくなることは、鳥獣被害などの防止にもつながります。
木の二酸化炭素の吸収率は樹齢30年をピークに減少するといわれており、成長した木を伐採し植林することは地球温暖化の防止、また花粉飛散の減少にもなるなど、さまざまな恩恵があります。

地元国産材にこだわり、地元国産材のみを使用した家づくりに取り組むこと。地元で育った木を地元で利用する”地産地消”に力を入れ、地元国産材の良さを少しでも多くの方に知っていただき、使っていくこと。

結果それが山を守り地球環境を守ることとなります。

タイトルとURLをコピーしました